2012年11月5日月曜日

Hurricane Sandy

日本でも報道がたくさんあったようで、皆様から安否のご連絡をいただきました。
ありがとうございます。
我が家はNJ州の北部に面した高台にあったため、水害の被害は免れることができました。
それでも、当日月曜日の夜から土曜日の夜まで、停電は6日間におよびました。
結婚前に東日本大震災を体験した二人でしたが、停電はほぼ経験がなくさすがに翻弄されました。
 翌朝にはほとんどの信号が故障しており、244も大変危険な運転を強いられたようです。その後、1週間以上かかって少しずつ回復してきています。スーパーも電源がないため開けなかったり、
開いても真っ暗、生鮮食品なしなど。ただ、アメリカではほとんどの家が冷凍庫を大いに活用して大量に食材を保存しているため、それらを片付けることに専念している人が多かったように思います。我が家も食べ物がなくて困るというよりは早く食べなくては…みたいな状態になって追われるように食材を片付けていた感じです。
 一番きつかったのは、情報が入ってこないこと。アメリカはインターネットとテレビアンテナが一体となっており、テレビがダメならインターネットも使えません。交通網も遮断され新聞も中々入ってこず、携帯電話の3Gはいつも以上に弱く、気まぐれにメールが更新されるのが唯一の情報。ラジオすらIphoneに頼っていた私たちは、駐車してある車に乗り込んでラジオ聴いたりしていました。
 家の少し先まで歩いてみたら、電柱が倒れていたり、木が倒れ電線が垂れ下がったままで道路が封鎖されたりしてびっくりしましたが家屋損壊など大きな被害になっているところは見かけませんでした。

 私たちが恵まれていたのは、ガスと水道は使えていたこと、そして心強い大家さん夫婦がいた事。前日から、キャンドルと懐中電灯はあるの?お風呂にお水をはって、ミネラルウォーターを用意して等アドバイスしてくれました。実際には、水道は確保されていたため、シャワーで温まったり、ガスを使って明るいうちに料理をしたりすることが自由にできました。
 週半ばには244はカナダへ出張になってしまい、心細く思っていたら、大家さんが誘ってくれて3人でお茶をしました。お嬢さんお手製と言うバナナブレッドをいただきながら、今日はHalloweenだからこれはパーティーだねなんて笑いながら話してくれたら、すごく心が安らぎました。
 週後半になり気温が急に下がってきました。日本から持ってきていた唯一の湯たんぽに助けられました。寒がりな私はさらに使い捨てカイロなどを活用することで寒さをしのぎました。おじいちゃんがとても寒がっていたので心配になり、使い捨てカイロを少し差し上げたら、君はdoctorだ!と言って喜んでもらうことができました。厳しくなる寒さに大家さん夫婦のことも心配にもなり我慢も限界と思った矢先の土曜日の夕方電気がついて歓声が上がりました。
それから、テレビでNY、NJの洪水などの報道を見て事の大きさを知りました。
先週末に走ったばかりのHobokenは浸水がひどくまだ停電が続いているよう。
この状況をどう表現して良いのかわからず複雑な気持ちです。
今はとにかく一日も早い復興を願うばかりです。

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