2013年3月21日木曜日

勝手にOpera Week 2013

今週はなんとMET Operaに2回も行ってきました!
今シーズンはなかなかチャンスがなくて行けずにいたのですが、チャンスというのは不意に巡ってくるもの。244の同僚のMさんが声をかけてくれたので、逃すまいと2日連チャンでお誘いに乗らせていただきました。(コロンビアのクラスがちょうど1週間Spring Break だったのも幸いでした)




一つ目はOtelloというシェークスピアの作品、音楽はヴェルディ。
この作品は以前に映画版のものをビデオで見たことがありとても好きな作品。悲劇なんだけど、すごくわかると言うか執着(愛、地位、民族的アイデンティティ等)しているものほど冷静に見れなくて疑ってしまったりするという人間心理をとてもよく描いていて、それを思い起こさせてくれるお話です。オペラでは字幕をちょっと覗いて、こんな単語が入っているから今そんな話をしているのかな?くらいしかわからないのですが…(字幕をきっちり読む力はまだないのです)十分に楽しむことができました。OTELLO動画リンク







二つ目はFaust、ゲーテの作品、音楽はグノーという作曲家。これはどうもフランス語?!のようでお隣に座っていたフランス語を話す老夫婦は途中で口ずさんで一緒に歌っていました。こちらは本なども読んだことがなく名前だけは有名だし知っているというくらいだったので、あらすじをしっかりチェック。しかし、こちらはさらに人間の中に潜む悪というか不条理のようなものが浮き彫りにされて重た~いおなはしで本当に悲劇。切なくてやるせなくて、やっぱり女性は一時の熱だけで相手にすべてを委ねたりしてはいけないわ!どんな時も大切にしてくれる人じゃなくちゃなどと思いを馳せ、今の環境に感謝、244に深く深く感謝したのでした。
それと、この作品モダンにアレンジされたものらしく、セットが近代的な作りだったり、誇張した演出や映像を織り交ぜていたりして舞台の使い方もクラッシックなオペラと一味違って興味深いものでした。FAUST動画リンク






2つともオーケストラ席でとっても観やすい席をお手頃な価格で鑑賞できたのですが、ちょっと場所が違うだけで音の響き方が違うようで、2連チャンで行ったおかげでそれを体感することができました。あんまり手前よりやや後ろのほうが声が響いて聞こえたりするのです。それにしても、あの広いホールでマイクなしで美しい声を響かせるってOpera歌手ってすごいですよねぇ。Faustの悪魔の役の人(John Relyea)の声が迫力ありました。 まさに魅了する悪魔って感じで…。
贅沢な二日間をありがとう♪

 

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